鹿嶋市在住のガーデンデザイナー、ボスこと溝口 望です。
今夜は、中秋の名月。
まん丸のお月様、何とも言えない魅力がありますね。
車中からお月見をしながら、9月11日に新店舗をグランドオープンされた東海村の美容室、エアリーフェアリーさんに行ってきました!
1年程前からお庭の打合せをスタートし、この度、無事完成です!
オーナーのK様とは、もう、10年来のお友達。
私のweddingの時には、いつも泥んこになって植物と戯れている私を、お姫様に変身させて下さった、お姉様です!
到着した頃に見えた夕暮れの光の中に浮かび上がる別世界!
長方形の中庭は、タイルテラスをあえて斜めにし、広がりが感じられるようデザインしました。
シンボルツリーの『イギリスナラ‘コンコルディア’』を囲むように広がる芝生スペース。
サロン側からもご自宅側からも季節ごとの景色を楽しむことができます!
この大振りなサイズのアーンは、去年から確保して倉庫で眠らせ、出番待ちをしていた代物。
輸入品は『欠品・廃番』という、ビックリすることが、普通にあるので、気に入ったものは、すぐにお取り置きをしておきます。
そして、今回こだわったのが、花壇スペースや敷地の境界線の構造物のディテール。
建物のモールディングと合わせる形で、腕の良い左官職人の柳工業さんチームと詳細に打合せをして、オリジナルで施工してもらいました!
どの部分を左官で起して欲しいかを熟考し、コンクリートと向き合う夏の午後。
ほんの数センチの段差で、光の陰影ができて、ぐっと風格が上がるので、このバランスもとても大切。
寄せ植えは、お盆過ぎに造って、2週間程養生をしておいたものです。
夏のお花も、秋のお花もちょっとずつ手に入るこの時期に、K様の好きなピンクをメインに作りました!
壁のポイントに入れたブラックの鋳物のフェンス。
アイボリーベースの外観のイメージを引き締める効果で選んだ色です。
壁とフェンスの高さのバランスはとっても大切。
フェンスの高さを抑えることで、日本住宅のモジュールを崩し、ちょっと外国の雰囲気に近づけます。
『構造物の足元の植栽スペースの大切さ』をもっと浸透させたい!といつも思う私。
境界線に造った壁の足元に、建築会社さんにお願いして、土のスペースを残して頂きました。
ほんの20センチでも、植栽スペースがあると、時間が経過した時に、そこは、立派な花壇スペースになるんです。
今は土が多く見えていますが、近い将来のイメージはこんな感じ。
グラス類やグリーンがベースでも、ローメンテナンスでワクワクする植栽計画はできます!
ほんの数週間前、みんなで植え込んだ植栽たち。
長年建物が建っていたこの土地は、植物をそのまま植え込むには、土が固すぎるので、バックホウを使って、良く耕します。シンボルツリーも、バックホウをクレーンにして吊って、植え込もうと準備していたら・・・。
あれっ?カネさんの帽子に、何かついてる!商品陳列のためのタグがそのままになってました。
「カネさんのことも、吊っちゃうよ~」なんて、冗談を言いながら、楽しく植栽工事。
さてさて、ヘアーサロンのエントランス。キラキラのシャンデリアと造作のウォール、モールディングのバランスがとってもステキです!
オーナーのK様のこだわりが、至るところにちりばめられていて、写真をバシバシ撮る私。
いつも、洗いざらしの髪を振り乱している私。
あー、今度、ゆっくりとと時間を取って、お姫様とまではいかなくても、ステキなヘアースタイルにしてもらおう!
そう、心に誓うボスでした。
K様、そしてスタッフの皆様、新しいヘアーサロンのオープン、心よりお祝い申し上げます!